2011年12月31日土曜日

今年も後2日・・・・

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舞台当日に移動中の休憩所のガススタンドで振り付けして踊った思い出のパドトロワです。




私のバレエキャリアで最も忙しいといっていい1か月が、後残り4公演で終わろうとしています。

12月4日から始まったドイツ、スイス、オーストリアツアー。想像以上にきつかった25公演。

本当に大変だったけど、私はバレエという仕事を通じて、バレエのスキルアップというよりも人として大人になる機会を与えてもらっているんだと改めて感じることができました。

昨日はジゼルを踊らせてもらいました。リハーサル時間が少ない中バレエ団のプリンシパルのパートナーにサポートしてもらい無事終演することができました。
ホームのブカレストでは今年の4月以来主役を踊っていなかったのでリハーサル時間が少なかったという不安材料もあり、舞台前はすごく神経質になってしまいましたが、幕が上がってみるとあっという間でした。
パートナーはもう10年以上アルブレヒト(男性の主役名)を踊っている大ベテランだったので、本当に彼のサポートには救われました。

本番前に「僕が後ろにいるときは何もしなくていいからね」と言われました。

私はアダージョってもちろん男性が女性を美しく見せるものだけど、女性も軸を保ったり、男性がリフトしやすいようにタイミングを計ったりと、努力をしないといけないと思っていました。
でも、昨日は、言葉でどう説明していいかわかりませんが、その彼と踊っているときは寝れるんじゃないかとれるんじゃないかと思うぐらい、全てを任せるとこができました。
こんな経験も始めてだったので、そのプリンシパルダンサーのパートナリングスキルこそ芸術だと踊りながら感動しました。



                            


日本は年末年始の一番楽しい時期ですね。大掃除や年賀状書き、お節料理や特別番組の季節だなー・・・と日本のことを考えながら後4公演頑張ります。

2011年12月18日日曜日

スイス

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ツアー。今日で12回の公演が終わりました。後、15回と思うと気が遠くなりますが、毎日いろんな街や劇場を見ることが出来るのは本当に幸せなことだと思います。これまでに、スイス、オーストリア、と周りましたが国や街によって劇場の造りや、お客さんの反応が違いとても面白いです。
ドイツの劇場で面白かったのが、観客が舞台の最後のカーテンコールの時、拍手と共に足をドタバタさせて音を立てることです。
初めてこれを経験したときは、ブーイングかと思い怖くなりましたが、ドイツの劇場では舞台に感動した時に足まで使って拍手?するそうです。


白鳥はドイツのAugsburgと言う街で、教会のようなすごく綺麗な造りのシアターでした。


バスで国境を越え、スイスに入りました。
スイスではジゼル2公演



ぺザントパドドゥを踊りました。このツアーで驚かされるのが、舞台の配役は当日の街に向かうバスの中で監督がマイクで発表します・・。なので、振り付けを押さえていないと踊らせてもらえません。
私のように外部からの参加はツアー前にツアーで踊る可能性のある役をリストにして渡されます。
その中から、いつ、どこで、何をやるのかは、わからず、同日のバスの中・・・「はい、今日あなたはペザントね。。」という感じ。
普通はリハーサルを何度もして・・舞台。なのですが、、このツアーではリハーサルは舞台前だけです。かなり厳しいですが、すごくいい経験です。




2011年12月6日火曜日

ツアー1日目~4日目

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ツアーの1日目と2日目は移動で終わりました。

初の寝台列車でハンガリーを超えてウィーンまで。それからひたすらバスで8時間・・・。

寝台列車は楽しかったけど、さすがに参りました。。
そして新しいツアースケジュールを見ると、公演数が27公演から29公演に・・・増えてる。
長い長い1か月になりそうです。






昨日と今日はシンデレラでした。






ツアーで大変なことは、長い移動距離と舞台上でのレッスン。ずっと何時間も座ったままで身体がガチガチになるし、舞台上で鏡もないのでコンディションを保つのが大変です。

残り、27公演。頑張ります。

2011年12月2日金曜日

セレナーデ

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今年最後のONBでの舞台が終わりました。
って私以外はまだまだこれから年始までくるみ割り人形や白雪姫などハードな舞台が待っていますが、、



              
              





開演前にみんなで場所の確認・・






今日はセレナーデに出演してない友達が舞台そでから写真を撮ってくれました。





バランシンの作品は観るのは大好きだけど、自分がまさか踊るとも思わなかったし、踊れると決まってからも、なんだか好きになれませんでした。
でも去年から何度も舞台をこなしているうちに、気持ちって変わってくるものなんですね。
何でも最初からわかることなんてないんだなと思います。これからは自分には無理、合わない・・って思ってもまずその気持ちを隠してやってみようと思いました。

明日からいよいよドイツ、スイス、オーストリアツアーです。楽しみなような、、乗り切れるか不安なような・・・でも、ONBの監督にワガママを言って抜けさせてもらってるのだから、しっかりやってこようと思います。

2011年12月1日木曜日

多忙の11月・・

コンスタンツァでの白鳥が終わって本拠地ブカレストでは先週眠れるの森の美女がありました。
7時開演10時終演と長い作品ですが、この演目は毎回ほぼ満席になります。




そして明日は、バランシンのセレナーデ。先シーズンから何度もやってる作品ですが、新しい子が何人か入ったので時間をかけてリハーサルしました。

セレナーデはアンサンブルにとってはものすごくキツイ作品です。先週から毎日のリハーサルで今日はみんな疲れきった顔をしていました。

今月は、5年ぶりに再演するドンキホーテのリハーサル(結局時間が足りなさすぎて来年に延期しましたが)、眠り、バレエガラ、バランシン、海賊、とみんな超多忙でした。
それに加えて、12月に選抜メンバーはイタリア公演に行くのですが、そのメンバーはこのスケジュールに合わせて、一人3つのパドドゥをリハーサルしたりしています。
本当に、タフじゃないとやっていけないバレエ団・・最近、国・・??だとも思います。。

私は明日の舞台が終わったら、ブカレストからしばらくの間離れ、ドイツツアーに行きます。
ジゼルでは、ジゼル、ぺザントパドドゥ、ドゥウィリー。シンデレラではアグリーシスター、春の精。
くるみ割りでは、コロンビーヌ、雪。白鳥ではパドトロワ、4羽の白鳥。と覚える役があり過ぎです。

こっちはこっちで大変そうですが、自分のバレエ人生の中で短期間にこんなにたくさんの役をやれることはきっと最初で最後なような気がします。

まずは、明日のバランシン。そしてパッキングです・・・。












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2011年11月22日火曜日

ツアー

先週はルーマニアの地方のバレエ団に行き、白鳥の湖の初演に参加してきました。
尊敬するバレエ団の先生が監督をつとめる作品だったので、3日間という短いリハーサル期間での参加でしたがすごく充実した時間になりました。




そして、12月そのバレエ団と一緒に1か月間のツアーに出ることにしました。行先は、スイス、オーストリア、ドイツです。最初話を頂いたときは、今所属するONBの舞台をキャンセルすることになるし、1か月も所属先から離れることは許されるのか?と考えましたが、芸術監督に相談したところ、私にとって価値のある経験になるのならば。と快くお許しをいただきました。
以前ツアーカンパニーに所属していた頃は、平均して週に3、4回のペースでの舞台だったのですが、今回参加するツアーの日程を聞いて驚きました。

白鳥の湖6公演、くるみ割り人形、6公演、シンデレラ6公演、ジゼル9公演の計27公演。
1か月間で27回も舞台をするのは初めての経験で、多分最初で最後になるかと思います。。
去年のツアー参加者の話では、地獄のようだった・・そう。頑張ります~。







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2011年11月14日月曜日

白鳥の湖

この2週間舞台やリハーサルが忙しく、体調を保つが大変でした。
ツアーカンパニーやもっと公演が多い劇場のダンサーはどうやってコンディションやモチベーションを保っているのか知りたいです。。

今日から1週間、今週末にある白鳥の湖の舞台にでるために、コンスタンツァという街に行きます。
ルーマニアには首都のブカレスト以外にも数か所バレエ団を持つ劇場があり、コンスタンツァもその一つです。
今回は、普段ONBの毎朝のクラスを担当する先生がコンスタンツァで白鳥の芸術監督をつとめる為、私にも声をかけてもらいました。明日から4日間しかリハーサル期間はないですが、白鳥は、決して慣れた。とは言えないですが、プラハ時代に何百回と踊っている作品で、特に2幕4幕は大好きです。
新しいバレエ団で尊敬する先生の指揮する作品に出られることは良い経験になることと思います。

でも、まだどの役を踊るかは向こうに行ってからわかるそうです・・。










               

  
 最近知り合ったお客さんで、毎回舞台を観に来てくださり、公演後のカーテンコールの写真を撮って送ってくださる方がいます。舞台続きで忙しく、一つの舞台が終わるとまたすぐ次が来るので、記憶にもあまり残らず、私がこのバレエ団を退団するころにはどんな舞台だったか、どんなことを感じたのか、一つ一つ思い出すことは難しいんじゃないかなと思います。
でもこうやって写真にのこしてもらえると、見る度に、その時どんな気持ちだったかまで思い出すことができるので、本当に感謝しています。


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2011年10月31日月曜日

慣れ

日曜日は白雪姫に出ました。
場当たりも開演前の数分のみだったので、ステージに出ると頭が真っ白になるかと思いましたが、意外とそれは大丈夫でした。
普段から本番前の準備というのは念入りにやればやるほどいいと信じていたので、今回は急遽の代役の為、準備期間が短くすごく緊張していました。

でも、この作品はたくさんの子供たちがウサギやリスやキノコの着ぐるみを着て登場します。子供たちはものすごく楽しそうでこれ以上楽しいことはないってほどの笑顔で舞台で踊っているので、もうそれだけで可愛くて観客も喜んでいました。バレエ・・と言うよりShowという感じでここで緊張してるのは私ぐらい・・と思うと、余計な緊張はなくなり振り付けを忘れるという最悪の事態を免れました。


                                  snow white scenery

                                                            from the wing, during performance



舞台終了後、同じ楽屋のダンサーに「もうこんな経験はしたくないな」と言うと「ここではこんなことしょっちゅうよ。今までやらなかったことがラッキーだよ」と反されました。

言われてみれば、この劇場の経験豊富なソリスト達はみんなすごい度胸です。

先シーズンに「ラ・バヤデール」という作品で主役のダンサーが本番2日前に病気になった時も、代役のダンサーは2日で全幕をリハーサルし、踊り慣れていない相手役と一度も失敗することなく舞台をつとめました。
きっと私ならプレッシャーに押しつぶされていたことと思います。

彼女は私と同じ年ですが、何でこんなに舞台前の精神力に違いがあるのか。私が思うには全部、「慣れ」なんだと思います。
若い頃にどれだけ大変でも、いろんな経験を積んでそれを克服する方法を身に着けるか。これが大切なんだと思います。
苦手なことや嫌と思うことをやらないでいると、いつまでも状況を自分の力で変えることができないし良い結果にもっていけないんじゃないかなと思います。

若いころの経験って本当に大事だと思います。








2011年10月28日金曜日

今週2

一昨日、先生にバレエ団の持ち作品の白雪姫のDVDを渡されて、これを明日までに全部覚えてくるように。と言われました。

怪我で出演できなくなったダンサーの代役で、本番は今週の日曜、リハーサルはたったの3回です。

役は白雪姫の友人ですが、白雪姫のストーリーのなかに小人は7人出てきても、友人って出てこなかったし、、そんなに大変な役ではなさそう。と思ってDVDを見てみると、それはそれはハードな振り付けでした。
この劇場の白雪姫はどちらかというと子供たちの為のバレエで客層は8,9割が子供達と親。
子供達の為のバレエに、こんなテクニックが必要なのか・・と言うほどの難しいものでした・・。
音の取り方も難しいし、何よりも3回のリハーサルではかなり不安が残ります。。。
明日も通し稽古です。











今日はジゼルの本番でした。このシーズン12月までは最初で最後のジゼル、私は出演しませんでしたが、みんな、特に2幕のアンサンブルが素晴らしかったです。今年からジゼルのアンサンブルを指導する先生が現役のプリンシパルに代わり、彼女の指導はすごく厳しく妥協がありません。リハーサルではみんな何度も何度もやり直しさせられていて体力的に辛そうでしたがが、先シーズン見た時よりも見違えるほどきれいになっていて、指導する人が変わるだけでこんなに変わるのかと驚きました。最後は観客も総立ちで拍手していました。

2011年10月23日日曜日

今週


今月は暇だと思ったら舞台はセレナーデにしか出ていませんでした。





昨日シーズン初めにオーダーしていたトウシューズがやっと届きました。
今まで、トウシューズでクラスをするのはバレエシューズの時よりもやる気とエネルギーがいるなと思ってたけど、ゲイナーに変えてからは、これがないとクラスを受けられないほどです。
他のトウシューズとは違い形状記憶の素材を使っているので、つま先も伸ばしやすいし、ジャンプもかなり楽です。
でも、これから筋力をつけていかないといけない若いダンサーは、ゲイナーオンリーにしてしまうと、足が甘やかされてしまうかも・・と思います。











そして今日は友達が出ている舞台を見に行きました。彼はバレエ団のアンサンブルですが、月2,3度あるキッズショー(子供のための舞台にも)ダンサーとして契約しています。結構な頻度で舞台もあるし、バレエ団のリハーサルと並行してのリハーサルは大変だと言ってますが、普段ソロを踊る機会がない彼にとって、村人その1ではなく自分に役名があるソリストを出来ることは勉強になると言っています。
今日は、劇場の中の特設ステージで「真夏の夜の夢」でした。