日曜日は白雪姫に出ました。
場当たりも開演前の数分のみだったので、ステージに出ると頭が真っ白になるかと思いましたが、意外とそれは大丈夫でした。
普段から本番前の準備というのは念入りにやればやるほどいいと信じていたので、今回は急遽の代役の為、準備期間が短くすごく緊張していました。
でも、この作品はたくさんの子供たちがウサギやリスやキノコの着ぐるみを着て登場します。子供たちはものすごく楽しそうでこれ以上楽しいことはないってほどの笑顔で舞台で踊っているので、もうそれだけで可愛くて観客も喜んでいました。バレエ・・と言うよりShowという感じでここで緊張してるのは私ぐらい・・と思うと、余計な緊張はなくなり振り付けを忘れるという最悪の事態を免れました。
snow white scenery
from the wing, during performance
舞台終了後、同じ楽屋のダンサーに「もうこんな経験はしたくないな」と言うと「ここではこんなことしょっちゅうよ。今までやらなかったことがラッキーだよ」と反されました。
言われてみれば、この劇場の経験豊富なソリスト達はみんなすごい度胸です。
先シーズンに「ラ・バヤデール」という作品で主役のダンサーが本番2日前に病気になった時も、代役のダンサーは2日で全幕をリハーサルし、踊り慣れていない相手役と一度も失敗することなく舞台をつとめました。
きっと私ならプレッシャーに押しつぶされていたことと思います。
彼女は私と同じ年ですが、何でこんなに舞台前の精神力に違いがあるのか。私が思うには全部、「慣れ」なんだと思います。
若い頃にどれだけ大変でも、いろんな経験を積んでそれを克服する方法を身に着けるか。これが大切なんだと思います。
苦手なことや嫌と思うことをやらないでいると、いつまでも状況を自分の力で変えることができないし良い結果にもっていけないんじゃないかなと思います。
若いころの経験って本当に大事だと思います。
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