毎日練習に仕事にバタバタしている間にルーマニアに戻るまであとわずかになりました。
でも、シーズン初舞台は9月24日なのでゆっくりリハーサルできそうです・・・
数日前、テレビをつけたら時代劇がやっていました。
何気なく見ていたら、武士とある若い女性の出会いのシーンでした。。
その1シーンしか見なかったのですが、武士が何か言ったのに対して、その女の人が
「そうではないですよ」と、その武士が言った言葉を否定するという内容でした。
一見、極普通でありきたりのシーンだったのですが、、その若い女性役を演じていた女優さんの
「そうではないですよ」・・・・そのたった一言にすごく違和感を感じました。
なぜかと考えると、それはその女優さんの役作りにあるんじゃないかなぁって思いました。
その時代劇は何時代を舞台としていたかはわかりませんが、少なくとも数百年前、、現代社会からは想像がつかないほど、男女の格差はあり、女は男の影に隠れて生きる。というような時代背景だったと思います。
でもその女優さんの「そうではないですよ」の一言が男女平等な現代の日本人女の子の「そうではないですよ」で、ものすごく違和感を感じました。
やっぱり、たった一言のセリフにも演じ手が時代背景を勉強し、その時代に生きる女性とはどんなだったかを心底理解し役作りしていないと、それは時代劇にはならないのだと思いました。
前置きが長くなりましたが、そして何が言いたいかといいますと・・・
バレエをやってる私にもその女性役を演じていた人と全く同じことが言えると思います。
なぜかというとバレエはヨーロッパの文化、それを理解せず作品の歴史や背景を無視して踊っていると、振り付けをなぞっているだけになってしまいます。
過去を振り返ってみれば、向こうの観客やダンサーに「なんであの時あんな表情するの・・・?」とか違和感を感じられてたこともあったんじゃないかな・・って反省します。
バレエって技術の習得にどうしても囚われてしまいがちで本当に難しいですね・・。
たとえば眠りの森の美女のオーロラ姫のソロはやわらかい腕の動きが求められますが、バレエの歴史を理解したうえで、眠れる森の美女のオーロラ姫とはどんな人物かを自分なりに解釈しようとすることで、自然とそんな動きになるんじゃないかなって思います。
んー・・・・なので、もっと勉強しないとな・・と思いました。
rehearsal of Giselle
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