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9月はフェニックスの公園で野外公演がありました。
全部で七回公演で舞台の鑑賞は無料です。この公演はフェニックス市やバレエアリゾナのパトロンがサポートしていて、バレエ団にとって、新しいパトロンの獲得や、バレエを見たことがない市民にもっとバレエ団の存在を知ってもらい劇場に足を運んでもらおうという目的があります。11月にあるバレエアリゾナのシーズン最初のプロダクション「ジゼル」のチケットも公演の最後に抽選で数人にプレゼントするという企画もあり、アメリカっぽいと楽しくなりました。
先週に4公演終わり、今週末に後3回残っています。 初パークショウの感想は、正直、こんなに大変とは思っていなかった・・
まず、アリゾナの気温はサウナの中にいるように暑い。身体を動かさなくても汗がダラダラ流れてせっかくのメイクもすぐに落ちてしまいました。日本の夏も熱いけど、ここまで熱いとホットヨガをしている気分。
もう一つは、舞台の照明です、夜七時公演だったので、始まるころには辺りが暗くなり、舞台上のサイドに設置されたライトが異常に明るく眩しく感じられ、どこに焦点を当てていいのかわかりませんでした。そのライトに、呼び寄せらた小さな虫が舞台上を飛び交ってます。
そして、一番苦労したのが、舞台上にいない時です。
通常、舞台上で踊っていない時は、舞台の両サイドにある幕で隠れてしまえるので、水を飲んだり、トウシューズを履きかえたり、座ったり、次の出番の為に休むなど好きなことをできますが、それは決して舞台を鑑賞しているお客さんに観ていただけるような姿ではありません。
しかし、今回は舞台が大きな公園の真ん中に設置されているので観客は360度どの角度からでも鑑賞できます。隠れるところがないのです。。
あるはずの袖幕がない。と言うことは自分の出番が終わっても隠れられないのです。
今回私が踊った作品はセレナーデ、約20分ほどの作品で、一回出番が終わったら終わりではなく数回出番があります。自分の出番が終わって、舞台から地面につながる階段を下りるとそこにはお客さんが・・。
舞台から降りて息を切らせている姿を見せたくはないけど、次の出番までに体力を回復させなければいけないし・・。
とにかく、劇場で踊る時とは全く違う感じ。舞台裏までお客さんに見られるのは、踊る側としては、通常異常に体力を消耗します。。
お客さんは元々鑑賞予定の人達から、音楽に誘われて集まってきた人達、中には犬の散歩中にちょっと寄って観ていこうか。なんて人たちもいて、軽く1500人以上は舞台の周りに集まっていました。バレエ公演と言うよりは、Showって雰囲気だったので、お客さんの反応もすごくよくて、大変だったけど、良い経験でした。
明日から、3日間、また頑張ります。