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先週は引き続きセカンドキャストのプリンシパルでのドンキホーテがありました。 一番気がかりだった音楽のテンポも本番2回目になり、かなり踊りやすくなりました。
昨日は、今シーズン最後のバヤデールでした。
昨日主演したのは、初役、初主演のソリストでした。
本来は毎回、ニキヤ(主演)を演じているプリマがキャストされてたのですが、本番4日前に足を痛めて降板。ディレクターが若手の出演可能なソリストに急いで聞いて回ったのですが、みんな答えは「リハーサル3回では無理」とNo。パドドゥを一つやるというわけではなく、全幕の主演なのだから当然だと思います。
でも、そのソリストの彼女だけはYesと答えました。
彼女は過去にここの舞台で数多くのソロは踊ってきてるのですが、全幕での主演は初めてです。
それなのに、初役、初主演でたった3日のリハーサルというプレッシャーはものすごいものだったと思います。
みんなが絶対難しい、そんな無謀なこと引き受けるべきではない。と思っていました。
でも、昨日の本番ではノーミス、プラスして表現までも感動的で、何度もその役を経験しているプリマのように堂々とした演技でした。
彼女は今年で30歳、今までソロはたくさん踊ってきたのですが、主役をする機会は今までにありませんでした。
「これは私のキャリア、後悔がないように、どんなチャンスでも、たとえそれが理不尽な条件下でのデビューでも私はやる」と言っていたそうです。
私が同じ立場だったら同じことが言えたかと考えると、頭が下がります。
実際に彼女はこの主役デビューで成功し、次のシーズンからはバヤデールでは主役候補のリストに常に上がることになります。
普段から、どんな条件の話が来たときにでも自分のチャンスに変えられるだけの努力をしてたかってことだと思います。
本当に素晴らしかったです。
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