ホームページも見てください~
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ルーマニアでの生活も残り3週間です。
あっという間だったような、長かったような。
はっきりしてることはダンサーとして踊れる時間は有限です。
この国で過ごした2年間、後で振り返って本当に良い経験だったって心底思えるように、辛いって思う時こそ踏ん張って最後まで頑張らないといけません。
ここでしか経験できないこと、善悪含めてたくさんあるけど、それも残り3週間・・・やっぱりそう思うと寂しいですが、ここでの経験があるから次にいける。感謝して残り3つの舞台も頑張ります。。
私にとっての最後の舞台、ジゼルのリハーサルが始まりました。
本来このバレエ団では主役のリハーサルは早くても2週間前からだけど、今回は特別に頼んで早くからリハーサルを入れてもらいました。と言っても3週間前、私からすれば全然足りないのですが・・。
リハーサルを担当するミストレスはものすごく厳しい先生です。
つま先、顔、首、指、、とにかく全身の角度をミリ単位で直すので、その先生がリハーサルを担当すると知っていい顔をするダンサーは少ないです。。
あまりにもNoNoNoの連発で、しかもちょっと傷つくんじゃないかな?って躊躇するようなことでも、包み隠さずハッキリと言われます。
ここのダンサーはみんなものすごく強いですが、それでもその先生とリハーサルすると自分に自信がなくなったり、悔しくて泣き出してしまう人もいます。
多分、道徳教育が進んだ国では、学校やバレエ教室で先生がそのような指導方法をとると、問題になると思います。
でも、私はあえてその先生がいい。と指名しました。今までドンキのキューピッドや、バヤデールの影などを指導してきてもらい、一番舞台上で成果を感じたからです。
その先生に出会った最初のころは、事細かに注意を受けて、本当はありがたいはずなのに、あまりにもダメなところをたくさん言われすぎて、舞台前に追い込まれた気持ちになってしまいました。
私も、その先生とのリハーサルが嫌って思うようになり、その時間が憂鬱に感じるようになりました。
でも、他の先生とリハーサルをしているとき、毎朝のレッスンをしているとき、頭に浮かぶのはその先生の注意がほとんどでした。
私が、憂鬱。とか嫌。と感じている間にも、その先生の注意から自分はいろんなことを学んでいた。と思うと、なんてもったいないことをしたんだ。って思います。
どんなことを言われてもその先生からできるだけのことを吸収しようと思ってリハーサルに出ていたら、きっとそれ以上の成果を得ることが出来たからです。
相手も状況も自分の受け取り方次第でどうにでもなるのに、嫌と思うことをを言われて、本来の目的が見えなくなっていました。
今回は、絶対に同じことは起こさない。リベンジのつもりで本番までの3週間はやっていこうと思います。
2012年5月28日月曜日
2012年5月21日月曜日
面白い体験
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ルーマニアに来て初めて知ったことは、この国はアンチエイジングの国として有名だということです。日本にも、ルーマニアからの輸入化粧品が入っていて、その高価さはこっちの値段の10倍以上で驚きました。それほど効果がある。ってことなんでしょうが・・
そしてもう一つ、この国で有名なものは体操です。
先日、ブカレストにある大きなコンサートホールであるアルゼンチンのミュージックバンドのコンサートで曲に合わせて踊ってほしいと知り合いに頼まれて出演してきました。
普段私が踊っている舞台は客席数やく1100ぐらいなのですがそれの2倍以上もある大きなホールでのライブでした。
最初お話をいただいたときは一人で、バレエダンサーとして踊るのかと思っていたのですが、リハーサルに行くと、「体操選手と共演してほしい」と予想外の提案。
バレエと体操とどうやってコラボするのかさっぱり見当もつきませんでしたが、きっとこんな経験は人生で最初で最後であろうと思い、やらせてもらうことになりました。
天井から吊り下げられている2本のシルクを使って演技を行うもので、共演者の選手が回転したりポーズを決めながら滑らかに地上高くまで登っていく姿は、初めて間近で観ると圧倒されました。
私も支えてもらい一緒に上がる場面もあったのですが、上がりきると軽く5メートル以上にはなるので高所恐怖症じゃなくてよかったです・・。上海雑技団に入団した気分を味わえました。
ほんと、なかなか出来ない面白い体験でした。
今回パートナーだった男の人から体操界のお話や現状を聞くこともできました。ルーマニアの選手達は国が選手たちを十分にサポートしきれないので、生活の安定を求めてカナダやアメリカに行ってしまうそう。日本のバレエ界と似たところがあると感じました。違う世界の人と知り合いになれる良い機会でもありました。
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ルーマニアに来て初めて知ったことは、この国はアンチエイジングの国として有名だということです。日本にも、ルーマニアからの輸入化粧品が入っていて、その高価さはこっちの値段の10倍以上で驚きました。それほど効果がある。ってことなんでしょうが・・
そしてもう一つ、この国で有名なものは体操です。
先日、ブカレストにある大きなコンサートホールであるアルゼンチンのミュージックバンドのコンサートで曲に合わせて踊ってほしいと知り合いに頼まれて出演してきました。
普段私が踊っている舞台は客席数やく1100ぐらいなのですがそれの2倍以上もある大きなホールでのライブでした。
最初お話をいただいたときは一人で、バレエダンサーとして踊るのかと思っていたのですが、リハーサルに行くと、「体操選手と共演してほしい」と予想外の提案。
バレエと体操とどうやってコラボするのかさっぱり見当もつきませんでしたが、きっとこんな経験は人生で最初で最後であろうと思い、やらせてもらうことになりました。
天井から吊り下げられている2本のシルクを使って演技を行うもので、共演者の選手が回転したりポーズを決めながら滑らかに地上高くまで登っていく姿は、初めて間近で観ると圧倒されました。
私も支えてもらい一緒に上がる場面もあったのですが、上がりきると軽く5メートル以上にはなるので高所恐怖症じゃなくてよかったです・・。上海雑技団に入団した気分を味わえました。
ほんと、なかなか出来ない面白い体験でした。
今回パートナーだった男の人から体操界のお話や現状を聞くこともできました。ルーマニアの選手達は国が選手たちを十分にサポートしきれないので、生活の安定を求めてカナダやアメリカに行ってしまうそう。日本のバレエ界と似たところがあると感じました。違う世界の人と知り合いになれる良い機会でもありました。
2012年5月14日月曜日
現状維持
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ドンキやバヤデールが終わって先週1週間は、私にとってお休みWeekでした。
昨日は「バレエガラ」があり、先週は、朝も夜もガラコンサートの準備。 ガラに出演しない人は朝10時からの基礎レッスンしかありません。
言ってしまえば、リハーサルがないからウォームアップする必要がないので、朝の基礎レッスンさえ自分の意志で受けるか受けないか決めれるのです・・・。
本来他のバレエ団ならば契約書の一文に、「月数日以上の怪我や病気など避けることのできない休み以外は、基礎レッスンに全員参加すること。」というような内容の項目があるのですが、うちのバレエ団は普段あまりにもハードなので、そこは誰しも目をつぶっているようで、疲れすぎている場合基礎レッスンに現れなくても誰も何も言いません。 要は、本番の舞台をベストなコンディションで努めれるのなら、その辺りは自己責任で・・って感じです。
なので私も数日間は完全に休ませてもらいました。
でも、怖いのは休み明け。 たった2,3日いつもやってることから離れているだけで、普段があまりにもハードなので、戻りたくなくなってしまうんです。
先週の自分よくやってたな・・とか思ってしまったり。。。
重い腰を上げてレッスンに参加するものの、心は腑抜け状態・・。炎症止めの薬を飲みながら立て続けに舞台。。の日々から急に完全オフだったので、身体もビックリしたのか言うことを聞きません。あらためていつもやってたことはすごく精神力のいることだったんだと気づきます。
一度怠けモードがONになってしまうと、元に戻すのは相当大変。
でも、この仕事をやってる以上、人生の大半はバレエに関わっているわけだから、いつも適当にやって、舞台後に泣く。を繰り返すわけにはいかないし・・なんとかいつものモードに戻さないといけません。
「もっと上を目指したい」と思って結果的に現状維持したり、努力が実ってレベルアップできることはあります。
でも、「自分はこれでいいから、今の状態を維持しよう。」と思って踊っていると必ずと言っていいほどゆっくり、時間をかけて落ちていきます。
本当に本当に厳しい世界・・。って言っても、どの道でも一緒ですよね・・
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ドンキやバヤデールが終わって先週1週間は、私にとってお休みWeekでした。
昨日は「バレエガラ」があり、先週は、朝も夜もガラコンサートの準備。 ガラに出演しない人は朝10時からの基礎レッスンしかありません。
言ってしまえば、リハーサルがないからウォームアップする必要がないので、朝の基礎レッスンさえ自分の意志で受けるか受けないか決めれるのです・・・。
本来他のバレエ団ならば契約書の一文に、「月数日以上の怪我や病気など避けることのできない休み以外は、基礎レッスンに全員参加すること。」というような内容の項目があるのですが、うちのバレエ団は普段あまりにもハードなので、そこは誰しも目をつぶっているようで、疲れすぎている場合基礎レッスンに現れなくても誰も何も言いません。 要は、本番の舞台をベストなコンディションで努めれるのなら、その辺りは自己責任で・・って感じです。
なので私も数日間は完全に休ませてもらいました。
でも、怖いのは休み明け。 たった2,3日いつもやってることから離れているだけで、普段があまりにもハードなので、戻りたくなくなってしまうんです。
先週の自分よくやってたな・・とか思ってしまったり。。。
重い腰を上げてレッスンに参加するものの、心は腑抜け状態・・。炎症止めの薬を飲みながら立て続けに舞台。。の日々から急に完全オフだったので、身体もビックリしたのか言うことを聞きません。あらためていつもやってたことはすごく精神力のいることだったんだと気づきます。
一度怠けモードがONになってしまうと、元に戻すのは相当大変。
でも、この仕事をやってる以上、人生の大半はバレエに関わっているわけだから、いつも適当にやって、舞台後に泣く。を繰り返すわけにはいかないし・・なんとかいつものモードに戻さないといけません。
「もっと上を目指したい」と思って結果的に現状維持したり、努力が実ってレベルアップできることはあります。
でも、「自分はこれでいいから、今の状態を維持しよう。」と思って踊っていると必ずと言っていいほどゆっくり、時間をかけて落ちていきます。
本当に本当に厳しい世界・・。って言っても、どの道でも一緒ですよね・・
2012年5月7日月曜日
最後のバヤデール
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先週は引き続きセカンドキャストのプリンシパルでのドンキホーテがありました。 一番気がかりだった音楽のテンポも本番2回目になり、かなり踊りやすくなりました。
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先週は引き続きセカンドキャストのプリンシパルでのドンキホーテがありました。 一番気がかりだった音楽のテンポも本番2回目になり、かなり踊りやすくなりました。
昨日は、今シーズン最後のバヤデールでした。
昨日主演したのは、初役、初主演のソリストでした。
本来は毎回、ニキヤ(主演)を演じているプリマがキャストされてたのですが、本番4日前に足を痛めて降板。ディレクターが若手の出演可能なソリストに急いで聞いて回ったのですが、みんな答えは「リハーサル3回では無理」とNo。パドドゥを一つやるというわけではなく、全幕の主演なのだから当然だと思います。
でも、そのソリストの彼女だけはYesと答えました。
彼女は過去にここの舞台で数多くのソロは踊ってきてるのですが、全幕での主演は初めてです。
それなのに、初役、初主演でたった3日のリハーサルというプレッシャーはものすごいものだったと思います。
みんなが絶対難しい、そんな無謀なこと引き受けるべきではない。と思っていました。
でも、昨日の本番ではノーミス、プラスして表現までも感動的で、何度もその役を経験しているプリマのように堂々とした演技でした。
彼女は今年で30歳、今までソロはたくさん踊ってきたのですが、主役をする機会は今までにありませんでした。
「これは私のキャリア、後悔がないように、どんなチャンスでも、たとえそれが理不尽な条件下でのデビューでも私はやる」と言っていたそうです。
私が同じ立場だったら同じことが言えたかと考えると、頭が下がります。
実際に彼女はこの主役デビューで成功し、次のシーズンからはバヤデールでは主役候補のリストに常に上がることになります。
普段から、どんな条件の話が来たときにでも自分のチャンスに変えられるだけの努力をしてたかってことだと思います。
本当に素晴らしかったです。
2012年4月30日月曜日
ドンキホーテの再演
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昨日はバレエ団が今年一番力を入れる作品、ドンキホーテの再演の初日でした。 先週は毎日、ステージで衣装、オーケストラ付きでリハーサル。こんなに本番前に準備を万全にして舞台を迎えた作品は今までにありませんでした。やっぱりどの国でも初日の舞台はちょっと特別みたいで、客席も立ち見のお客さんもたくさんいらっしゃり、いつもよりも拍手などリアクションも多く、盛り上がりました。
先週の舞台リハーサルでは予想外の問題が発生しました。
音楽です。
今までスタジオではCDでリハーサルしていたので、全く問題はなかったのですが、バレエには踊りやすいテンポと踊ることが不可能なテンポがあります。 今回初日に立つ指揮者は、いつもバレエ作品を指揮する指揮者とは違う方でした。
バレエ用のテンポに不慣れなその指揮者は毎日スタジオでのリハーサルを見学しに来られていたのですが、それでもやっぱり今まで慣れた音楽鑑賞用のテンポとバレエ用のテンポでは全く違い過ぎて、舞台リハーサルはめちゃくちゃでした。
バレエ作品を指揮したことがない指揮者にとっては、ダンサーがジャンプしたと同時に音楽。と言うキッカケや、ポーズと同時にこの音。というような注文を約2時間半の作品ですべて守ることは容易いことではないのです。
実際に、アンサンブルの女の子たちが舞台に出て言ってポーズする前に音を出してしまったり、一番の見せ場の主役のグランパドドゥで決めのポーズで音がずれたり、と散々でした。
これでは今までやってきたことが・・・と出演者だけでなくリハーサルを担当しているミストレスやマスター、監督の顔にまで不安と苛立ちの表情。
結局、先週は朝、夜。朝、夜。と本番通り毎日2回公演のような形で勤務時間外もオーケストラと共にリハーサル。
バレエ団だけでなくオーケストラのメンバーにとっても大変な1週間でしたが、昨日の本番は音楽のミスもなく大成功といっても良いぐらい観客から良い反応をいもらえました。 今週は昨日に続いて、キャスト2の主役でのドンキホーテ2日目と今シーズン最後のバヤデールです。
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先週の舞台リハーサルでは予想外の問題が発生しました。
音楽です。
今までスタジオではCDでリハーサルしていたので、全く問題はなかったのですが、バレエには踊りやすいテンポと踊ることが不可能なテンポがあります。 今回初日に立つ指揮者は、いつもバレエ作品を指揮する指揮者とは違う方でした。
バレエ用のテンポに不慣れなその指揮者は毎日スタジオでのリハーサルを見学しに来られていたのですが、それでもやっぱり今まで慣れた音楽鑑賞用のテンポとバレエ用のテンポでは全く違い過ぎて、舞台リハーサルはめちゃくちゃでした。
バレエ作品を指揮したことがない指揮者にとっては、ダンサーがジャンプしたと同時に音楽。と言うキッカケや、ポーズと同時にこの音。というような注文を約2時間半の作品ですべて守ることは容易いことではないのです。
実際に、アンサンブルの女の子たちが舞台に出て言ってポーズする前に音を出してしまったり、一番の見せ場の主役のグランパドドゥで決めのポーズで音がずれたり、と散々でした。
これでは今までやってきたことが・・・と出演者だけでなくリハーサルを担当しているミストレスやマスター、監督の顔にまで不安と苛立ちの表情。
結局、先週は朝、夜。朝、夜。と本番通り毎日2回公演のような形で勤務時間外もオーケストラと共にリハーサル。
バレエ団だけでなくオーケストラのメンバーにとっても大変な1週間でしたが、昨日の本番は音楽のミスもなく大成功といっても良いぐらい観客から良い反応をいもらえました。 今週は昨日に続いて、キャスト2の主役でのドンキホーテ2日目と今シーズン最後のバヤデールです。
2012年4月23日月曜日
近況報告と気になること
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ちょっと日記を書いていないと思えば、もう1か月も経っていました。 この4週間でいろんなことがありました。本当に、20代後半になってこんなに濃い毎日を過ごせるのは、こんな仕事をしているからでしょうか。 楽しいと思えば、楽しい。辛いと思えばホームシックになります。
3月はたくさんの怪我人のため、残っている者は激務でした。その後1週間の休みをもらいアメリカへ行きました。 4月にもまだまだ舞台はあり、ダンサー不足の状況は変わっていなかったので、1週間も空けるのは心苦しかったですが、、2か月前からの楽しみだったので・・・行かせてもらいました。
この休みのおかげで理想のカンパニーとも出会えることができ体験してくることもできました。
しかし、アメリカ滞在中にONBの同僚から連絡が・・4月8日のジゼルの主役が怪我で踊れなくなったので、早めに戻ってきて踊れるか監督が聞いてる。と言うのです・・私がブカレストに戻るのは4月6日、リハーサルに参加できるのは7日からなので、どう考えても間に合いません・・。
でも、このシーズン、本拠地で一度も主演していなかった私にとっては、それは帰りの航空券を有料で変更してでも、時差ボケで寝不足でも、何が何でもやりたい舞台でした。
結局、私がやるかやらないか、返事をする前に、私を代役に立てるのは効率的ではないと判断され、他のソリストがやることになりました。
しかし、ここで黙ってあきらめてはいけないことはこの国が教えてくれました。 ちょっと強引とは思いましたが、ルーマニアに戻ってすぐに、監督にのオフィスに交渉に行きました。
内容は、「一度は私を主演に考えてくれたことを感謝します。次のジゼルは私にやらせてください。」です。監督は、それは君が提案することじゃないだろう・・って顔をしていましたが、ここで怯むと恥をかいて終わるだけと思い、ひたすらお願いしました。
数日後、5月、6月の公演スケジュールとキャストが掲示板に張り出され、6月の今シーズン最後のジゼルに私の名前がありました。かなり無理やりだったけど、自分のことをあまり評価してなかった新監督の元で今までよりも大きな役が出来ることは本当にうれしいです。無理と思われる交渉事も、強い気持ちがあれば変えられるチャンスはあるんだなと思いました。
そして、今週はいよいよバレエ団が気合を入れているドンキホーテの再演です。
プラハから振付家を呼び、3月の多忙スケジュールのなかリハーサルしてきました。
今週は、スタジオでの合同練習後、衣装やセット、オーケストラとの舞台リハーサルです。 初日のチケットは完売、見に来てくださる方々をがっかりさせる作品になってはいけません。
でも、気になることが一つ。
それは、プラハから呼ばれた振付家とダンサー達との関係です。 前回その振付家がバレエ団を訪れたときは3月の半ば、みんな目の前の舞台に追われ、4月末の舞台には集中する余裕がないときでした。 しかし、そんなことはドンキホーテの舞台を仕上げる為だけに数日間訪れた振付家には関係のないことです。彼は普段ホームのプラハでやっている通りのリハーサルを私たちに求めました。
でも私たちダンサーは疲れ切ってしまっていて、振り付けをなぞるのが精一杯で彼が言うように全力でやることはできませんでした。
その振付家は、「私たちダンサーは全然やる気がない、これでは舞台は良いできになるわけがない。でもこれは私の責任ではなく、君たちがダメだからだ」というスピーチを・・・・すでに振り付け2日目でしてしまい、それ以降関係は険悪になってしまい、そのまま彼はプラハへ一旦戻ることに。
「私たちの置かれている状況を理解するのもプロの振付師のキャパシティだ」、「あの振付家はリハーサルの仕方がまるで効率的ではない、素人みたいだ」、「無能だ」いろんな声を聞きます。 ダンサーたちの言い分は私も同じ立場なのでよくわかります。
でもこのままでは、今週彼が戻ってきたときにお互いに嫌な思いをするだけです。
もし私が振付家として全く知らない国に招待されて、この作品を仕上げてくれと頼まれたら・・・
きっと自分の容量を超えた仕事に戸惑い、もっと悪い状況を作ってしまうんじゃないかなと思います。
もし自分が同じ立場だったら、それ以上のことができるか?
絶対に人を不快にさせる言動をとらないか?と問えばそんなに簡単に人のことを見下したりは出来ないと思うので、文句を言っていたダンサー達に「そうだね」と心から頷いていたことに反省します。
もちろん、その仕事を振付家として引き受けた責任はあるので、うまくやっていく努力はするべきです。でも、私たちも、嫌だと思っているところをちゃんと伝えて状況を改善する行動もとらず、陰口や嫌な態度をとっているだけでは歩み寄りは絶対ないと思います。
見るべき点は、その振付家がこの作品を仕上げる為にどれだけ頑張っているかであり、彼が自分たちに言ったことが快か不快だったかでその人を無能と判断することは間違っていると思いました。
その人がなんの為に頑張っているかを理解しようとせずに評価だけしようとすることは間違ってもするべきじゃないと思うので次から気を付けないと・・って思います。
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ちょっと日記を書いていないと思えば、もう1か月も経っていました。 この4週間でいろんなことがありました。本当に、20代後半になってこんなに濃い毎日を過ごせるのは、こんな仕事をしているからでしょうか。 楽しいと思えば、楽しい。辛いと思えばホームシックになります。
3月はたくさんの怪我人のため、残っている者は激務でした。その後1週間の休みをもらいアメリカへ行きました。 4月にもまだまだ舞台はあり、ダンサー不足の状況は変わっていなかったので、1週間も空けるのは心苦しかったですが、、2か月前からの楽しみだったので・・・行かせてもらいました。
しかし、アメリカ滞在中にONBの同僚から連絡が・・4月8日のジゼルの主役が怪我で踊れなくなったので、早めに戻ってきて踊れるか監督が聞いてる。と言うのです・・私がブカレストに戻るのは4月6日、リハーサルに参加できるのは7日からなので、どう考えても間に合いません・・。
でも、このシーズン、本拠地で一度も主演していなかった私にとっては、それは帰りの航空券を有料で変更してでも、時差ボケで寝不足でも、何が何でもやりたい舞台でした。
結局、私がやるかやらないか、返事をする前に、私を代役に立てるのは効率的ではないと判断され、他のソリストがやることになりました。
しかし、ここで黙ってあきらめてはいけないことはこの国が教えてくれました。 ちょっと強引とは思いましたが、ルーマニアに戻ってすぐに、監督にのオフィスに交渉に行きました。
内容は、「一度は私を主演に考えてくれたことを感謝します。次のジゼルは私にやらせてください。」です。監督は、それは君が提案することじゃないだろう・・って顔をしていましたが、ここで怯むと恥をかいて終わるだけと思い、ひたすらお願いしました。
数日後、5月、6月の公演スケジュールとキャストが掲示板に張り出され、6月の今シーズン最後のジゼルに私の名前がありました。かなり無理やりだったけど、自分のことをあまり評価してなかった新監督の元で今までよりも大きな役が出来ることは本当にうれしいです。無理と思われる交渉事も、強い気持ちがあれば変えられるチャンスはあるんだなと思いました。
そして、今週はいよいよバレエ団が気合を入れているドンキホーテの再演です。
プラハから振付家を呼び、3月の多忙スケジュールのなかリハーサルしてきました。
今週は、スタジオでの合同練習後、衣装やセット、オーケストラとの舞台リハーサルです。 初日のチケットは完売、見に来てくださる方々をがっかりさせる作品になってはいけません。
でも、気になることが一つ。
それは、プラハから呼ばれた振付家とダンサー達との関係です。 前回その振付家がバレエ団を訪れたときは3月の半ば、みんな目の前の舞台に追われ、4月末の舞台には集中する余裕がないときでした。 しかし、そんなことはドンキホーテの舞台を仕上げる為だけに数日間訪れた振付家には関係のないことです。彼は普段ホームのプラハでやっている通りのリハーサルを私たちに求めました。
でも私たちダンサーは疲れ切ってしまっていて、振り付けをなぞるのが精一杯で彼が言うように全力でやることはできませんでした。
その振付家は、「私たちダンサーは全然やる気がない、これでは舞台は良いできになるわけがない。でもこれは私の責任ではなく、君たちがダメだからだ」というスピーチを・・・・すでに振り付け2日目でしてしまい、それ以降関係は険悪になってしまい、そのまま彼はプラハへ一旦戻ることに。
「私たちの置かれている状況を理解するのもプロの振付師のキャパシティだ」、「あの振付家はリハーサルの仕方がまるで効率的ではない、素人みたいだ」、「無能だ」いろんな声を聞きます。 ダンサーたちの言い分は私も同じ立場なのでよくわかります。
でもこのままでは、今週彼が戻ってきたときにお互いに嫌な思いをするだけです。
もし私が振付家として全く知らない国に招待されて、この作品を仕上げてくれと頼まれたら・・・
きっと自分の容量を超えた仕事に戸惑い、もっと悪い状況を作ってしまうんじゃないかなと思います。
もし自分が同じ立場だったら、それ以上のことができるか?
絶対に人を不快にさせる言動をとらないか?と問えばそんなに簡単に人のことを見下したりは出来ないと思うので、文句を言っていたダンサー達に「そうだね」と心から頷いていたことに反省します。
もちろん、その仕事を振付家として引き受けた責任はあるので、うまくやっていく努力はするべきです。でも、私たちも、嫌だと思っているところをちゃんと伝えて状況を改善する行動もとらず、陰口や嫌な態度をとっているだけでは歩み寄りは絶対ないと思います。
見るべき点は、その振付家がこの作品を仕上げる為にどれだけ頑張っているかであり、彼が自分たちに言ったことが快か不快だったかでその人を無能と判断することは間違っていると思いました。
その人がなんの為に頑張っているかを理解しようとせずに評価だけしようとすることは間違ってもするべきじゃないと思うので次から気を付けないと・・って思います。
2012年3月28日水曜日
一段落
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振り返ってみれば12月から、連休もなく気が付けばもう4月。
やっと、、やっと3月のMostハードMonthを乗り越えました。
でも、Corinaという人生で初めて、この人のように踊りたい・・という目標をもてるような人を見つけ、身近でその人の言葉を聞き、いろいろなことを教わりながらひと月はあっという間でした。
3月締めの舞台は海賊でした。幸運にもリハーサルを担当するのはCorina。私がこのバレエ団に入って最初でおそらく最後の彼女とのリハーサルでした。
今回のオダリスクという役は初役で4回しかリハーサルがなかったのですが、すごく良い経験でした。
これは彼女とのリハーサルで実感したことですが、よいダンサーが育つかは、もちろん本人の意識が一番大事だけど、同じぐらい大事な要素は、よい指導者と出会えるかだと思います。
私が今まで出会ってきたバレエミストレスやマスターは、もちろんみんなプロとして踊ってきた人達なので、客観的にみてすべて正しいことを言います。踊りのアクセントのつけ方、技術的に修正すべき点、場所どりなど、私がやって上手くいかないところは教えてくれます。
でもcorinaはそれだけではありませんでした。私自身のこともよく観察し、私がこれから成長していくにはまず何を克服して何をやるべきかと言うことを自分の過去の経験から引出し考えてくれました。
私が今どんなことで引っかかっているかということを推測し、その答えはこうじゃない?と提案してくれる。
そういった私の踊りの出来だけをみるのではなく私自身に一歩歩み寄るという配慮が他のマスターやミストレスとは違い、自分でも信じられないほど、1回1回のリハーサルで成果が見え、嬉しくなりました。
「ここはこうだからこうしなさい」と決して自分のやり方を押し付けたりせず、ダンサーが求めているものや悩んでいることを考えて、与えようとしてくれる。
言い換えれば、自分のことをよく観察して理解しようとしてくれるよい理解者=よい指導者。なんだと思います。
これって、私生活でも同じですね。
自分の伝えたいこと、どうしたら相手がよりわかってくれるかは相手の立場や状況に応じて少し工夫すればうまくいったのにってこと多いような。。。
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振り返ってみれば12月から、連休もなく気が付けばもう4月。
やっと、、やっと3月のMostハードMonthを乗り越えました。
でも、Corinaという人生で初めて、この人のように踊りたい・・という目標をもてるような人を見つけ、身近でその人の言葉を聞き、いろいろなことを教わりながらひと月はあっという間でした。
3月締めの舞台は海賊でした。幸運にもリハーサルを担当するのはCorina。私がこのバレエ団に入って最初でおそらく最後の彼女とのリハーサルでした。
今回のオダリスクという役は初役で4回しかリハーサルがなかったのですが、すごく良い経験でした。
これは彼女とのリハーサルで実感したことですが、よいダンサーが育つかは、もちろん本人の意識が一番大事だけど、同じぐらい大事な要素は、よい指導者と出会えるかだと思います。
私が今まで出会ってきたバレエミストレスやマスターは、もちろんみんなプロとして踊ってきた人達なので、客観的にみてすべて正しいことを言います。踊りのアクセントのつけ方、技術的に修正すべき点、場所どりなど、私がやって上手くいかないところは教えてくれます。
でもcorinaはそれだけではありませんでした。私自身のこともよく観察し、私がこれから成長していくにはまず何を克服して何をやるべきかと言うことを自分の過去の経験から引出し考えてくれました。
私が今どんなことで引っかかっているかということを推測し、その答えはこうじゃない?と提案してくれる。
そういった私の踊りの出来だけをみるのではなく私自身に一歩歩み寄るという配慮が他のマスターやミストレスとは違い、自分でも信じられないほど、1回1回のリハーサルで成果が見え、嬉しくなりました。
「ここはこうだからこうしなさい」と決して自分のやり方を押し付けたりせず、ダンサーが求めているものや悩んでいることを考えて、与えようとしてくれる。
言い換えれば、自分のことをよく観察して理解しようとしてくれるよい理解者=よい指導者。なんだと思います。
これって、私生活でも同じですね。
自分の伝えたいこと、どうしたら相手がよりわかってくれるかは相手の立場や状況に応じて少し工夫すればうまくいったのにってこと多いような。。。
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